Qiitaをなぜつくったのか、これからのこと、利用されている方へのメッセージなど、Qiitaに対する創業者海野の思いをご紹介します。
「なぜQiitaをつくったのか」
再利用性・汎用性の高い情報が集まる場をつくりたい
Qiitaをつくったきっかけは、プログラミングをやっていて、バグやエラーが出た時に簡単に解決したいと思った個人的な体験がきっかけです。当時(2012年)はプログラミングに関する困りごとが解決できるような場というのは、個人のブログがほとんどで、必要な情報を得ることは簡単ではありませんでした。
プログラミングで「何かしらの困りごとを解決したい」と思った時に、「ここを見ればいい」という利用価値の高い情報を集めている特定の場がなかったんです。だったらそういった場をつくろう、と思いました。ですので、「再利用性・汎用性の高い情報が集まる場をつくる」というのは、いまでもQiitaの開発や運営で意識している点です。
「Qiitaのこれまで、いま、これから」
「人と人をどのようにQiitaでつなげていくか」に取り組む価値は大きい
立ち上げ時には、著名なエンジニアの方、ブログを持っていて積極的に情報発信をしている方、オープンソースのコミュニティに意欲的に関わっている方などが集まる場としてQiitaが存在していました。こうした方々は、オンラインのほかの場所でもつながっている人が多くいて、人と人同士のつながりがあったと思います。
Qiitaの初期は、インターネットサービスを使うことに長けている方々が引っ張るような形で、どんどん記事が投稿されるようになり、利用者も増えていく状況にありました。そのうちに情報発信の習慣のない方、オンラインで他の方とつながりを持っていないような方にも利用され、幅広い方々にQiitaが認知されるようになりました。結果として、いまは約20万件(2017年現在)のプログラミングに関する記事がQiitaに掲載されています。これからも多くの記事が投稿され、利用者が増えていく見込みがあることは、とても喜ばしく思います。
ですが一方で、これまでを振り返ると、記事を中心にした場のあり方となっており、「人同士のつながりが持てる機会をQiitaで十分に提供できているのだろうか」という思いも抱えています。記事が第一で、人(投稿者や読み手)はサブとしたあり方よりも、人も重要な要素として扱い、記事を通して多様な方々の交流が生まれていくようなあり方になれば、これまで以上に再利用性・汎用性の高い情報が集まる場となっていくはずです。
例えば、同じ分野に関心を持っている方やスキルセットが似たような方がQiitaの記事を通してつながることで、それぞれに新しい発見や気付きをもたらすような場になっていたとしたら、Qiitaにある記事の情報の再利用性・汎用性はとても高いものとなるでしょう。
多様な方々にQiitaを利用いただくようになったいまだからからこそ、「人と人をどのようにQiitaでつなげていくか」に取り組む価値は大きいのではないか、と考えています。
「Qiitaを利用されている方へ」
皆さまへのメッセージ
Qiitaを利用されている方の中には、Qiitaの記事を読んで「役に立った」、「助かった」といった体験をお持ちの方もいるのではないでしょうか。できればその体験を、今度は他の方が得られるようにQiitaに関わってくれると嬉しく思います。例えば役に立った記事があれば「いいね」を押すことで、その記事の再利用性・汎用性が高くなります。そうしたちょっとした行動で誰かを助けることができるかもしれません。
記事を書いてくれる方も大歓迎です。まるまる記事を書くのは難しいかもしれませんが、Qiitaには編集リクエストという機能があり、記事を読んだ方の提案を反映しながら、記事をより良くしていくこともできます。ひとまず記事を書いてQiitaに公開してみてはいかがでしょうか。
Qiitaで記事を読むし、記事を書く方は、情報をオープンに公開して共有・フィードバックすることで、より良い情報になっていくという体験をお持ちなのではないでしょうか。これからもQiitaを活用いただき、素晴らしい体験を重ね、多くの方々にその体験を広めていってくださると嬉しく思います。また何かお気付きの点などがあればご意見・ご要望をお寄せください。
そして、最後に何よりもQiitaを利用されている方々に感謝を申し上げます。これからも皆さまから必要とされるサービスとしてあり続けるために、社員一同、開発に取り組んでいきます。